JNTOの掲載値を会場比較に使うとは
JNTOの掲載値を会場比較に使うとは、日本政府観光局(JNTO)の施設検索が各施設について掲載している項目を、そのまま比較表の列として用いることです。施設ごとに公式サイトの案内の書き方が違うため、比較の軸をそろえないと数値の意味が変わります。本記事では大阪・京都の3施設を例に、掲載項目の読み方と、自館の案内を点検する方法を扱います。
ひと目でわかるポイント
収容人数はレイアウト形式(シアター・スクールなど)とセットで読みます。形式が違えば同じ室でも数値が変わります。
展示スペースは面積だけでなく分割可能数を見ます。会期中に複数の用途へ振り分けられるかが変わります。
掲載値は各施設が公表した内容をJNTOが掲載したものです。利用可否と料金は施設への確認が必要です。
本記事で確認した六つの掲載項目
項目 | 読み取る内容 | 施設に確認する点 |
|---|---|---|
最大会場の収容人数 | シアター形式・スクール形式ごとの人数 | 形式の指定がない数値は算定根拠 |
ホール・会議室の室数 | 同時に使える室を組み立てられるか | 同時使用の可否と組み合わせ |
展示スペース | 最大の面積と分割可能数 | 分割時の最小単位と什器の扱い |
レセプション会場 | 着席・立食の収容人数 | 料飲の提供方式と搬入経路 |
アクセス | 最寄り駅・主要駅からの所要時間 | 起点の違いと周辺の宿泊 |
Wi-Fi・飲食の可否 | 通信環境と館内飲食の扱い | 回線の条件、持込・外部事業者 |
六つは本記事で確認した3施設のページに掲載されていた項目に沿った整理で、相互に排他的な分類ではありません。同じ項目で並べることが目的であり、順位づけを示すものではありません。
掲載例を1施設1行で並べます
施設 | 最大会場の収容人数 | 室数 | 最大の展示スペース | レセプション |
|---|---|---|---|---|
インテックス大阪 | 400(シアター400・スクール300) | 26 | 10,535㎡(分割可能数10) | 掲載なし |
大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪) | 2,754(シアター2,754) | 25 | 2,600㎡ | 着席1,470・立食2,500 |
国立京都国際会館 | 1,840(シアター1,840・スクール1,840) | 70 | 3,000㎡ | 着席1,100・立食2,000 |
いずれも2026年9月21日にJNTO施設検索の掲載値を閲覧したものです(インテックス大阪/グランキューブ大阪/国立京都国際会館)。閲覧日は施設側の情報更新日とは別です。インテックス大阪についてJNTOは「西日本最大の展示会場」と紹介しています。
収容人数はレイアウト形式とセットで読みます
同じ会場でも、シアター形式とスクール形式では収容できる人数が変わります。掲載値に形式の指定がない場合、どの形式での数値かを施設に確認しないと、比較の前提がそろいません。
掲載されている収容人数は設営上の数値であり、消防法令に基づく収容人員とは算定方法が異なります。レイアウト形式ごとの考え方は宴会場のレイアウトとは?形式別の特徴と人数の考え方で扱っています。
室数と展示スペースは会期の組み立ての確認項目になります
複数日の学術大会や大型の企業催事では、同じ時間帯に使える室数が候補選びの確認項目になります。上の掲載例でも、ホール・会議室の室数は25から70まで幅があり、展示スペースの分割可能数が掲載されている施設もあります。
ホテルの宴会場を候補に加える場合は、同時に使える室の組み合わせ、搬入経路、控室の扱いを先に示します。館内条件の示し方は複数会場の催事で先に合意する搬入・共用部・転換の条件で扱います。
アクセスは起点を明記してそろえます
アクセスの掲載は、最寄り駅からの徒歩時間、主要駅からの所要時間、車での時間など、施設ごとに書き方が異なります。比較表に書き写すときは、どの起点からの数値かを列に明記します。
周辺の宿泊は、会場からの距離、客室数、団体での受入れ可否を分けて確認します。都市ごとの誘致・開催支援の制度はコンベンションビューローの支援制度で扱っています。
800名・3日間の学術大会を想定して条件を並べる
参加予定800名、会期3日間、企業展示と懇親会を伴う学術大会が開催地を探している場面を想定します。この場合に並べる条件は、最大会場が800名を収容できるか、同時に使える室数が足りるか、展示スペースと懇親会場を確保できるかの三つです。
自館がホテルとして候補に入る場合は、会場の条件に加えて、参加者の宿泊をどこまで自館で受けられるかを同じ資料に示します。主催者の構成の確認は学会(学術大会)の初回問い合わせで確認する契約当事者と運営体制を参照します。
自館の掲載情報を点検するチェックリスト
収容人数をレイアウト形式ごとに分けて掲載しているか確認する
同時に使える室数と、使えない組み合わせを案内に含める
展示・レセプションに使える面積と人数を別項目で示す
アクセスは起点(最寄り駅・主要駅・空港)を明記して書く
Wi-Fiと飲食の扱いを、備え付けと別料金に分けて書く
掲載値の閲覧日を記録し、改装や料金改定のときに見直す
よくある質問
Q. JNTOの施設検索に載っている収容人数は、そのまま提案に使えますか。
掲載値は各施設が公表した内容です。提案に使う前に、レイアウト形式、什器の条件、利用可否と料金を施設に確認します。
Q. 本記事で確認したのはどの施設ですか。
大阪のインテックス大阪と大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)、京都の国立京都国際会館の3施設です。他の都市や施設は、JNTOの施設検索で条件を指定して確認します。
Q. ホテルの宴会場はコンベンション施設と同じ表で比べられますか。
掲載項目をそろえれば同じ表に並べられます。ただし展示スペースや搬入条件は施設の構造で異なるため、確認できた項目だけを記載します。
掲載項目をそろえて比較の土台をつくります
ホテルの宴会・MICEセールスのための管理システムを提供するルーブックでは、自館サイトからの問い合わせを受け付けられるRoovook Sales Engineと、会場を訪れずに空間や動線を確認できるRoovook 3D VR(Sales-Engine Pro以上)を提供しています。
開催地を探す主催者に、自館の会場条件をどの項目で示せばよいか決まっていない——掲載情報の整理については、お問い合わせフォームからご相談ください。